2016年08月05日

墓参りや仏壇参りが、子どものやさしさを、醸成(じょうせい)させる


・醸成(じょうせい)…ある気運・情勢などを次第に作り上げて行くこと。醸(かも)し出すこと。(三省堂『大辞林』より)



 日本香堂と尾木直樹師が、子どもたちの「供養経験」と「やさしさ」の関係性を調査し、その結果が発表されました。

 調査結果に対し、尾木師は、「教科書や口頭だけの道徳教育よりも、具体的な「祈る行為」が、確実に子どもたちの中にコンパッション(やさしさ・思いやり)を醸成し、高めることを暗示している」とのコメントも寄せられているそうです。

 さらに、「子どもたちの中で、『先祖』をはじめとする目に見えない対象への感謝や畏敬の念が、墓参り・仏壇参りといった習慣的な行為を通して意識化され、内面化され、それが『他者へのコンパッション(やさしさ・思いやり)』の涵養(かんよう=徐々になじませて養い育てること)にもつながっている」との可能性が浮かび上がり、

我が国の家庭文化として、長きにわたり個人の人格形成や精神的熟成に寄与してきた「供養」に対する再確認・再評価を現代社会に迫る仮説検証であり得たと思料するものだと、調査結果の中で記されています。

 仏教では、習慣力を大事にします。「修行」という言葉も、サンスクリット語で『バーバナ』と言って、「反復」という意味もあります。

 太陽と連動して早朝に起床し、坐禅をして、呼吸を調えて心を調えて、そして朝のお勤めで、感謝を述べ、皆様の供養と幸せを願う。そして食事をする際は、いま目の前にある食事がどのような経緯でここに運ばれてきたのかを考え、こんな私にこの命を食べる資格があるだろうかと反省し、自己を調えて、他に生かす悟りの道を成し遂げることを誓います。

 こんなことを日々反復していきますと、半年で変わってきます。習慣の力は偉大です。

 先祖供養を通じて、ちょっとした感謝、ちょっとした畏敬の念を日々繰り返していって下さい。

 小さな机に、本尊さまを祀り(曹洞宗の三つ折り三尊仏は三千円位で購入できます)、湯飲み茶碗にお線香を立てる灰を入れれば立派なお仏壇の完成です。毎朝、お水やご飯などを供えて下さい。

 大切なことは、値段よりも日々続けていくこと、そして頭で考える理屈よりも、実践することです。
 
 

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posted by 正翁寺 at 19:04| 日記