2020年03月20日

〜苦は楽の種〜 苦しい時に出た気づき(さとり)は 未来への財産

 皆さんこんにちは。正翁寺のホームページへようこそ。

 今、コロナウイルスの感染が世界中に広がり、死者も出て大変な騒ぎとなっています。こういった苦しい事態は、今回の事態に限らず、人生において何度でも訪れます。

 しかし、苦しい時って、もがいてもがいてはい上がろうとします。病気になると、普段なら読まないはずの難しい本を読みあさったりします。そして、「ああ、こういうことだったのか」と気づくことがあります。

 気づくことを、インドの古典語、サンスクリット語で「サティ」といいます。このサティは、小さなさとりでもあります。お酒を飲み過ぎると、明日がつらくなってしまう。これも一つのサティです。

 現在様々な自粛の要請で、学校の休校や催しの中止などが相次ぎます。そこで、本当に世の中に必要なものって何だろうと、見えてくるものがあります。それが、サティです。

 苦しみもがいた末のサティを、どこかに刻み、自分の人生であったり、世の中の為であったり、未来に活かせればいいですね。

 苦は楽の種。どうぞ大いに苦しんで、あなたに素晴らしいサティが生まれるますよう祈念いたします。合掌 
posted by 正翁寺 at 10:12| 日記