・「臘八摂心(ろうはつせっしん)」大本山永平寺(P,30)
12月1日より8日未明まで臘八摂心が行じられます。
「臘(ろう)」は臘月(12月)のことで、「八」は1日より8日までを表し、「摂心(せっしん)」は散乱しがちな心をおさめ、ひたすら坐禅に打ち込む行のことをいいます。
『いわゆる坐禅は習禅にあらず。ただこれ安楽の法門なり』
これは、道元禅師が書かれた普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)の一節です。ひたすらに坐る時、自(おの)ずからわき起こる心の安らぎを「安楽の法門」と表され、その安らぎは坐禅によって導かれるとお示しです。