では、少し見方を変えてみましょう。もしも小さな子どもの母親がかかってしまったら、子どもたちは誰が見るのでしょうか。母親は子どもたちのためにも感染を避けたいと気をつけるはずです。
さて、春頃、高速道路関連の従業員が感染し、あるインターチェンジが閉鎖されました。もしも、ほかの従業員も感染し、次々とインターチェンジが使えなくなってしまったら、世の中の様々な活動に大きな打撃となりましょう。
お一人お一人が感染を予防することで、世の中の活動に穴を開けずに安定した社会が動いていくことができる。本能的に感染したくないと思うことでしょうが、お一人お一人の健全な一日は、健全な世の中をつくっていく原動力となります。
自動車一台の中に、様々な部品が組み合わされるように、世の中もお一人お一人がつくっていっています。一見、自分のための身を守る行動は、実は世の中のためでもあるのです。
お釈迦さまは、我欲(がよく)に振り回されることなく、日々精進せよと示されましたが、その浄らかなみ教えは、自分だけのことのようで、素晴らしい国づくりの礎(いしずえ)でもあるのです。自身の健康を第一に、社会を浄化して、共に素晴らしい世の中を築いていきましょう。 合掌